JUN. 2015


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 安倍政権は、日本が戦後70年以上続けてきた平和主義をやめて、自衛隊が戦争に参加できるようしようとしています。今、そのための法案が国会で議論されています。

  それは、「平和安全法制」とネーミングされたいくつかの法案です。これは「平和安全」とは名ばかりの「戦争参加」法だという批判の声が多くの国民や憲法学者などからあがっています。

 法案の問題をまとめてみました。

 小林節・慶応大学名誉教授は、6月4日の衆議院憲法審査会で「今までしたことのない国際法上の戦争に参加することになる。法案は憲法9条に違反する。これは露骨な戦争参加法案」と発言しています。 

    米国がしかけた戦争に参加する?

 アメリカが「先制攻撃」をして始まったアフガニスタン、イラク戦争は、両国に大きな犠牲をもたらしました。

 イラク戦争では、当時のブッシュ大統領は「フセイン政権は大量破壊兵器をもっている」ということで米国民を戦争にかりたてました。しかし、今では「大量兵器」の口実はでたらめだったということが誰の目にもはっきりしています。

     ブッシュ前大統領は、「情報が間違っていた」と苦しいいいわけをし、「では、当時大量兵器がないという情報をつかんでいたら攻撃しなかったのか」と聞かれ、「それでも攻撃した」「いや、しなかっただろう」としどろもどろになっています。

  来年2016年の大統領選挙に弟のジェブ・ブッシュ氏が名乗りをあげましたが、兄がついたイラク開戦のウソを追及されて答えにつまり、選挙運動の最初から大きくつまづくという事態になっています。

  米国市民や議会をだまして始めた戦争に日本が自動的に参加する――安倍政権の「戦争法案」は、重大な危険をはらんでいます。

  「武器なしでこそ」――米兵の声

 イラク戦では、日本の自衛隊は「非戦闘地」のサマワで米軍を援助しました。そこで自衛隊員と「交流」したという米女性兵士は次のように語っています。

 「最初はイラク人を助けようというのが米軍の目的だと思ってました。でも私は機関銃をもって、武器をもたないイラクの人々を威圧している。これが本当にイラク人のためを思ってしていることなのかと疑問がわきました。重装備の米兵士と違って、日本の自衛隊員は武器をもたずにきていました。イラクの人々を援助するというなら武器などいらない、と私に確信をもたせてくれたのが日本です」

  皮肉なことに、安倍政権はその逆の道をいこうとしています。